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2022/08/03 間違いだらけの大規模修繕

貯水槽の汚れ、 本当に大丈夫ですか?

 貯水槽とは中高層建物の飲料水を一時保管する設備のことを言います。水道の本管から受水槽に水を貯め、ポンプで屋上の高架水槽まで押し上げて、そこから落下する勢いで各住戸に給水する仕組みのことです。最近ではポンプの性能が上がり、直接給水する建物も増えていますが、中高層の建物ではいまだに高架水槽や受水槽を設置しているところが多いのが現状です。

 貯水槽の多くは屋外に設置されているため、定期メンテナンスが必要です。最低でも年に1回は専門業者に依頼して、水質検査やタンク内の清掃、ポンプの部品交換などを大家さんが管理しなくてはいけません。

「水道の管理は水道局の仕事だ」と思っている人も多いと思いますが、水道は一度建物に入ってしまうと、そこから先は大家さんの責任になります。水槽の点検は水道法や建築物衛生法の条例で管理が義務付けられており、義務を怠ると罰則や罰金が科せられます。

「水槽は密封されているから衛生面の心配はない」と思われる人もいますが、貯水槽は屋外にあるため、衛生面で絶対に安心とは言い切れないところがあります。通気管の網の隙間から小バエや蚊が入る可能性もあり、強風で高架水槽の屋根が飛んでしまい、そこから鳥が入り込み、死骸となって浮いているケースも少なくありません。蛇口を捻ったら昆虫の脚や鳥の羽の毛が出てきたら、住人の一生のトラウマになってしまいます。他にも送水ポンプの故障で断水が起きたり、水道から赤水が出てきたり、水槽のトラブルは度々発生するアパートやマンションの事案といえます。

 水槽の清掃やメンテナンスは『建築物飲料水貯水槽清掃業』の登録を受けている業者にお願いするようにしましょう。“いつもの管理会社だから安心だ”と油断すると、作業に手を抜かれたり、不慣れな作業員が清掃したり、思わぬトラブルに巻き込まれてしまう可能性があります。清掃前にしっかり作業内容を説明してくれて、住人に対して清掃と断水のお知らせをしてくれる気配りができる業者が理想といえます。最近では清掃時の動画や写真を撮影して、作業後に見せてくれる親切な業者もあり、水槽清掃のサービスレベルも年々向上しています。

屋外にある貯水槽の耐久年数は15年と言われています。それを過ぎるとサビが発生したり、水槽に亀裂が入ったりして設備不良で機能が低下する可能性があります。志賀塗装では信頼できる専門業者と連携して、安心できる貯水槽の定期メンテナンス、清掃サービスを提供しています。興味がある大家さんがいましたら、お気軽にお問い合わせ頂ければと思います。
0120-4116-99
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